あまみや乗り物大好き部

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鹿児島市交通局で駅巡り!②【鹿児島市電二系統編】

鹿児島市交通局を乗りつぶし!

こんにちは雨宮です。

鹿児島に滞在中、やることが無くなったのでなんとなく鹿児島市交通局の乗りつぶしをしました。数日に分けた乗りつぶしなので、駅の紹介と実際に通過した順番は異なります。ご了承ください。

本当は全線を一つの記事にまとめたかったのですが、6000字超えで長すぎ&画像でページが重くなりそうなので二つに分けました。こちらは後編の二系統です。前編の一系統も是非読んでください。

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鹿児島市交通局とは

鹿児島市交通局は、鹿児島県鹿児島市の交通部門のことです。路面電車と路線バスを運営しています。(路線バスに関してはその多くを民営に譲りました)。路面電車そのものは鹿児島市電と呼びます。

ただ、手元にあるJTBの鉄道地図だと『鹿児島市交通局』と書かれているのですよね。会社名=鉄道名になっている面もあると思われます。

鹿児島市電には一系統と二系統の二路線があります。昔は三・四とあり合計19.2kmだったのですが、2路線が廃線となってしまい、現在は全長13.1kmまで減りました。

 

鹿児島市電一系統

鹿児島駅前駅~谷山駅までを結ぶ路線です。二系統と違い鹿児島中央駅前駅を通過せずまっすぐ南下するので、鹿児島駅前駅から郡元駅まで行く場合はこちらの方が早くつきます。

鹿児島市電二系統

鹿児島駅前駅~郡元を走る路線です。鹿児島中央駅前(JR鹿児島中央駅の前にある電停です)を経由します。

 

 

天文館通駅

スタート地点は天文館通駅、私がお世話になっていたホテル付近の電停です。立地上、多くの地元客と観光客が利用しています。

残念ながら電停を撮影していなかったので、代わりに天文館の雰囲気が判る写真を置いておきます。

 

なお、天文館にある『モスバーガーマルヤガーデンズ前店』では大谷翔平選手のMLBチャリティーオークションのユニフォームが3着飾ってあります。店長の趣味か!?いや店長金持ち過ぎん???

写真は2023年のもので、店内には2021年と2022年のものも展示されています。そう遠くないうちに2024年のユニフォームも店に並ぶことでしょう…

 

鹿児島駅前駅

鹿児島市電一系統・二系統共通の終着駅で、名前の通りJR鹿児島駅の目の前にあります。

令和二年のJR鹿児島駅前改良工事に合わせて、改装されたと思わしきぴかぴかの駅です。

車庫はないので、駅に入った電車はすぐに出てきます。

 

JR鹿児島駅周辺についてはこちらから!

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鹿児島中央駅前駅

JR鹿児島中央駅の前にある電停です。

JR鹿児島中央駅は発展に伴い、武駅→西鹿児島駅→鹿児島中央駅と名前を変えているのですが(出世魚かな???)それに伴いこちらの電停も武駅前→西鹿児島駅前→鹿児島中央駅前と改名されています。

JRにバスに路面電車となかなか混雑している鹿児島中央駅前駅ですが、なんとこちらの駅は車椅子で利用できます。目の前の道路が国道ではなく、県道だったからかもしれません。

 

水族館口

鹿児島駅前駅から南下して二駅、水族館口です。

看板の通りここは『いおワールド かごしま水族館』の最寄り駅です。また桜島フェリーターミナルに一番近い電停もこちらになります。

水族館口駅で待っていると、普通の広告ラッピングカーとは違う路面電車がやってまいりました。

『NexTram KIRIKO』というおしゃれな名前が付けられています。さっそく乗ってみましょう。

 

NexTram KIRIKO

明治維新150周年を記念して製作された車両、デザイナーは鹿児島市出身の砂田光紀(すなだこうき)氏。

運行開始は2019年だが、既存車両9513号を改修して作られたものなので実のところ古い。

なおこの9513号、元はといえば800形の車体更新車なので実際はさらに古い。

そしてこの800形は他社(大阪市営電気鉄道)から移籍・改造された電車で、1967~1969年にかけ計32台が導入されたとのこと。

更に移籍・改造前は大阪市営電気鉄道にて2601形として働いており、この2601形は1955年から1961年にかけて製造されたものらしい…

比較的経年劣化が少ないとされる路面電車でも、さすがに約70年間も運用されていれば、ほとんどのパーツは使えなくなるだろう。各車体更新時に徐々にパーツが入れ替えられ、元の2601形の部品は一つもないに違いない。つまりこれは…テセウスの路面電車。

www.kotsu-city-kagoshima.jp

 

ポエムはさておき、内装がとてもきれいです。木材がふんだんに使用されており、一歩車内に踏み入れるとまるで別世界の様です。左の椅子は窓が大きく鹿児島の街並みを楽しめます。

この席はお子様専用ですね。窓ガラスをよく見ると小さな手形が残っていました。また見ての通り座席は小さめで、JK二人で背中がはみ出るくらいには余裕のない広さでした。ましてや大人は…小さな子に譲れってことですね。

 

天井スクリーンには本物の薩摩切子が使用されています。

 

さて車体も内装もばっちりおめかしされているKIRIKOですが、実年齢のわかるポイントがございます。

それは、運転台です!

注目すべきは、運転手が左手で操作しているレバーです。これは直接制御器と呼ばれるもので、簡単に言えばモーターの出力や速度を調節するための機器です。その使用上、基本的には一両編成での運用となります。(複数車両の場合は、マスターコントローラーと呼ばれる遠隔操作可能な設備が必要になります)

KIRIKOに使用されているのは『泰平電機 TD-52』なのですが、いかんせんこの機器の詳細情報が見つからず。会社自体は存続しているものの、HPを見ても過去の製品について特に情報を載せていないんですよね。

他にも直接制御器を製造していた会社はいくつかありますが、いずれにせよ古いのです。

実際に操作をするときは、車のギアチェンのように切り替えていくのですが、なかなか小気味よく音をたててくれます。ゴリゴリッ、ガラガラッ、こんな感じでしょうか。最新の車両はバリアフリーで走行音も静かですが、私はレトロな車両がやはり好きですね。

 

神田(交通局前)

鹿児島交通局の事務所・整備工場・車庫がある駅です。

特別車両込みで58車両を所有しているそうなので、それだけの車両を保管できるスペースがあるということです。写真の左側が車庫に行くための線路ですね。右側は事務所です。

事前申し込みをすると施設見学ができます。なんと無料です。大変面白いのですが、現在は平日と第四土曜日のみなので利用は難しいかもしれません。実際私が申し込んだときは自分以外誰もいませんでした。

www.kotsu-city-kagoshima.jp

施設見学の際は、あらかじめ鹿児島市電や鹿児島の交通事情について調べ、聞きたいことを考えておくと良いでしょう。何も考えずツアー感覚で行くと手持ち無沙汰になるかも…。

なお施設見学の終わり際に、車庫に戻っていたKIRIKO車内に入れました。本当にコレ無料でいいんですか?

 

 

 

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