こんにちは雨宮です。
今回は日本で唯一24時間運航しているフェリー、桜島フェリーを思う存分語れたらと思います!
お船オタクが好き勝手書いた記事ですので、時間があるときに読んでくださいませ!
みんな知ってる!(?)桜島フェリー
ではまず、桜島を知らない人ー?いませんね?
次に、桜島フェリーを知らない人ー!まあこっちもいないでしょう。いないと雨宮は信じております。
念のため説明しておくと、桜島フェリーは鹿児島港と桜島港を片道200円約15分で結ぶフェリーです。
特徴は何といってもその便数の多さ、2024年5月現在は平日102便、土日祝日は112便で運行しています。なんと首都圏の電車並み!時刻表の存在を忘れそうですね。
そして在籍するフェリーは何と4隻。これならドックで1隻くらいお休みになっても問題なさそうですね。なお同市内には1時間半に一本しかない路線バスも存在します。地方の公共交通機関はかくも厳しい…
そして面白いのは双方のフェリーターミナル(FT)が鹿児島県鹿児島市に存在すること!それぞれの住所は以下になります!
- 鹿児島港桜島FT:鹿児島県鹿児島市本港新町4-1
- 桜島港FT:鹿児島県鹿児島市桜島横山町61-4
つか長い!住所長いよ!同県の志布志港よりかはましだけど結構長いよこれ???
(志布志の記事)
ちなみに海を渡れば15分、かつ同市内と大変近い二つの港ですが、桜島フェリーを使わない場合、車で1時間40分かかります。公共交通機関の大切さが身に染みますね。
桜島フェリーで頑張っているフェリーたち
鹿児島港~桜島港を結ぶフェリーは全部で4隻です。今回私が紹介できるのは3隻ですが、それぞれ見ていきましょう。船旅をするときは、ドック入りしてないか気にかけましょうね!
第十八櫻島丸(プリンセスマリン)
桜島大根を持った女の子が目を引くフェリー。私が港にいた時はなぜかこの船ばかり見かけました。おかげさまで旅行フォルダにお姫様が大量発生しています。愛称は『プリンセスマリン』だけど、中の人は『大根プリンセス』と呼んでいました、さすがに失礼過ぎる。
思った以上にあか抜けていないお姫様。立派な王冠を身に着けているのに、服が普段着にしかみえないからだろうか?それとも大根を持たせてしまったからだろうか。
ちなみにこのフェリー、外観の写真は沢山あるが、内装は一枚もないのです。悲しいかな、お船というものは乗ったら撮れない、撮ったら乗れないのです。港は基本的に入場規制がありますしね。
第十六櫻島丸(ドルフィンライナー)
1999年の最古参のフェリー。基本的なデザインはプリンセスマリンと同じ。ファンネルも緑に白と赤の模様でほぼ一緒。桜島から戻るときに乗船しました。
桜島丸に乗船中、すれ違ったドルフィンライナーを撮影できました。船の後ろに延びる線と船体の白さが見事にマッチしていますね。海とも空とも異なる船底の青いラインがさし色として白色を引き立てています。
桜島丸(サクラエンジェル)
2011年造船、春を思わせるピンク色が目を引くフェリー…なのですが、外装の写真がありませんでした😇。桜島に向かう際に急いで乗ったので、本当に一枚も撮影していません😇乗ったら撮れない、撮ったら乗れないが見事に発動しましたね。
比較的新しい(と言っても10年前ですが)フェリーですので、帰りに乗船したドルフィンライナーと比べるとだいぶきれいです。
何とか雰囲気をお伝えしたかったのですが、そもそも外壁が一部でも写っている写真がこれくらいしかありませんでした。
第二桜島丸(サクラフェアリー)
雨宮が桜島を訪問した時は、ドック中でした!よって写真はありません!
残りの一隻『第二桜島丸(サクラフェアリー)』や桜島丸の外観は公式サイトで確認してください。
以前はもっと多かったそうですがコロナ禍による経営悪化で減らされてしまったようです。悲しみ!
驚きの停泊方法!見れるのは桜島フェリーだけ?
桜島フェリーは停泊時間が短く便数が多い!ゆえに、船の構造も運用方法も通常とは少々異なります。
操舵室が前後どちらにもある
一般的な船は、前と後ろ(船首と船尾)がはっきりしています。そして船首側のみに操舵室(運転席)があります。そのため、入出港の際に船の向きを変える必要があります。自家用車と同じですね。
一方桜島フェリーに在籍する船は、なんと操舵室が二つあります。
これは桜島丸の船内案内図です。前後の形が全く同じことにお気づきでしょうか?
さらに拡大します。
この案内図が示しているように桜島丸は常に一方が鹿児島、もう一方が桜島を向いています(他船も同じです)。
つまり桜島フェリーの船は、線路の上を走る電車の如く、向きを変えずに前後に移動しているのです。
この写真のプリンセスマリンも船着き場にまっすぐ向かい、そのまま停泊しました。見ての通り、港には旋回するスペースはありません。ですので、鹿児島港側にいた運転手(船長かな)が、桜島側の操舵室に移動しそのまま出発するのでしょう。
船の旋回は時間がかかるしスペースも必要。短時間短距離かつ都市部を運航する桜島フェリーでは削る必要があったのだと思われます。
鹿児島港では船尾から乗り込んだ自動車が、桜島港では船首から降りることになります。そして数分後にはここが船尾に様変わりします。
停泊に係留ロープが使われてない?
一般的なお船では、着岸は緊張の瞬間!
船から太くて重い係留ロープを岸壁に渡し、ポラードに固定する。船は大変重く波の力はとても強いので、係留ロープは基本的に複数取り付ける。
そんな常識が通用しない気がする桜島フェリーの停泊方法がこちらです。
ポラード(岸壁にあるでっぱり、足乗せたくなるやつ)と繋がれた鎖に…
フックを引っ掛ける。
終わり!皆さん降りてください!
え、いやいやいやいや!
違う角度から見てみよう…
やっぱり衝撃的です。船に対して係留ロープが細いし、少ないし、そもそもフック…今回の鹿児島旅行で一番ショックを受けました。
勿論一般的な停泊でこんな事したらすぐロープ(というかフック)が取れてしまいます。ではなぜ桜島フェリーはこんな手法を採用したのかといえば、やはり停泊時間の短さが一因でしょうね。
あくまで私の感覚ですが、どうもこの桜島フェリー、停泊中もエンジンをつけっぱなしみたいです。そして常に岸壁と反対側に引っ張ることでロープのテンションを維持しています。面白いけど燃料代かかりそう!
おまけ:鹿児島ではフェリーを見ながら焼肉を楽しめる
何情報だよ!と突っ込まれそうですが、雨宮は本気です。マジです。
24時間休みなく働く桜島フェリー、ずっと見ていたいけれども、立ちっぱなしもつらい...というというあなたにお勧めしたいのが『焼肉なべしま:鹿駅ベイサイド店』です。
『焼肉なべしま』は鹿児島発祥の九州ローカル焼肉チェーン、値段はお手頃でランチタイムは焼肉とドリンクバー&サラダバーを一緒に楽しめます。その中でもこの『鹿駅ベイサイド店』はカウンター席から一望できる桜島を売りにしています。一石三鳥ってやつかな?
※カウンター席は2人以下用の座席です。ご注意!
そしてこれが実際にカウンターから撮影した写真です。景色が売りということもあり、窓ガラスはぴかぴか、目の前には障害物もなくかなり間近に桜島が見えます。
ということは?
ということはですよ???
桜島フェリーも大変よく見えます。本当にありがとうございました。
実際は漁港の向こうにしか見えないけれど、それでも運航中のフェリーをじっくり眺める機会ってそうそうないから圧倒的感謝!
鹿児島駅付近をふらふら歩いていて、たまたま入った店だったので完全に想定外でした。
また近くにヘリポートがあるようで、ヘリコプターとフェリーという非常に珍しい組み合わせも拝めました。本当に鹿児島に来てよかった...!お船オタクは感動しきりです。
ありがとう鹿児島...
ありがとう桜島フェリー...
ありがとう鹿児島市船舶局...
なんかめっちゃ経営状況が悪いらしいですが、どうか生き延びてください。
あ、重要なの忘れてた。焼肉美味しかったです。
ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。
特に最後の項目はわけわかんなかったと思います。理解ってしまった人は雨宮と握手してください。
これからもどうぞよろしくお願いします!
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