あまみや乗り物大好き部

電車、フェリー、バスetc...乗り物好きの一人旅ブログです。節約や地方移住にも興味津々。

うそっ…今日の乗客、少なすぎ…!『さんふらわあ さつま』で鹿児島~大阪を寝ながら移動!

はじめに

今回は鹿児島と大阪をつなぐ『さんふらわあ さつま』の乗船記となります。航路は以下の通り(商船三井さんふらわあ公式より引用)

この志布志(鹿児島)というのが曲者で、鹿児島市と志布志港はかなり距離がある。というか薩摩半島と大隅半島なので普通に遠いんです。

またこの志布志(鹿児島)~大阪航路は曜日によって出航及び着岸の時刻が異なってきます。(商船三井さんふらわあ公式より引用)。予約の際は曜日にも注意が必要ですね。

 

 

①チケット購入から乗船まで

この時は合併記念ってことで朝食夕食込み14000円というお得なプランを使用しました。

割安ではあるのですが、過去に

・6800円で苫小牧→大洗(商船三井さんふらわあ合併直前につき半額)

・5800円で新門司→大阪(名門大洋フェリーの常設キャンペーン価格、安すぎる)

という破格の乗船経験をしているので、あまり安いと思えないのが正直なところ…(東京九州フェリーなら同じ14000円で新門司から横須賀まで行けちゃうのも痛い)

まあフェリーにとって旅客はおまけでありメインは貨物やトラックですからね。値付けに関してはあれこれ言うことはできないんですよねえ。

 

話を戻して乗船当日の話と行きましょう。

私雨宮は基本的に徒歩乗船の民です。となると考えなきゃいけないのが港までのアクセス方法。志布志港までのアクセス方法はいくつかあり、公式サイトにも提示されています。(レンタサイクルは交通手段なのか?はさておき)

まあ利便性が高いのは『さんふらわあライナー』で鹿児島中央駅前から志布志港まで連れて行ってもらうことでしょう。さんふらわあ乗船者なら無料で乗れます。そうでないなら2100円かかります。

さんふらわあライナーの乗り場は駅近でとても便利です。指定のバス停もありわかりやすいのも〇。写真右側の白いバスがそのバスです、遅刻せず乗り込んでいきましょう。

 www.ferry-sunflower.co.jp

この日のシャトルバス利用者は10人も満たないくらい。え?と戸惑うくらい少ないですが、書き間違いではないです。スペース余りまくりなので、スーツケース等のでかい荷物もすべて車内持込となりました。

バスから見える景色は基本的に道路か山です。鹿児島中央駅の人の多さが嘘みたいに過疎っていきます。高速を走っているせいですね多分。

途中一度だけ国分PAにてトイレ休憩があります。トイレと自販機しかない&休憩時間も短いので、船に持ち込みたいものは鹿児島市で買っておきましょう。

 

②志布志港フェリーターミナル

山を眺めるか寝るかで2時間立つと志布志港に到着します。

わあ着いた~…びっくりするほど寂しいな…。

というのが第一印象。今まで利用したフェリーターミナルは複数のフェリーが運航されていたり、他の施設と合体していたりとするだけに落差が…すごい…。

こちらは乗船後に展望デッキから撮影した志布志港です。『癒しの国、大隅へ』と書かれているのがフェリーターミナルで、左手前に向かって乗船口が伸びているだけです。奥の駐車場は『パーク&シップ』サービスのものと思われます。

志布志港はシャトルバスだけでなく駐車場も無料!

 www.ferry-sunflower.co.jp

 

ではフェリーターミナル内を見ていきましょう。まずは乗船券窓口です。

志布志(鹿児島)~大阪航路では予約案内を提示し船内用のICカードを受け取る必要があります。

小さなお土産屋が二つ、その間に自販機コーナー…以上!

お土産屋さんは鹿児島銘菓や焼酎を取り扱っており、通常のコンビニとは異なります(弁当はあったかな)。やはり船内に持ち込みたいものは予め買っておくのが正解でしょう。ちなみに私はかるかんを購入しました、センキューお土産屋。

 

シャトルバスが到着して約20分後、徒歩客の乗船案内がされました。あらかじめ受け取った乗船券を手にいざ『さんふらわあ さつま』へGO!

志布志港のフェリー用通路(地上階なのでブリッジではない…)には途中にこんな自己主張たっぷりの看板がおかれています。住所書くのが大変そうですよねえ。差出人がうっかり『志布志』を省いちゃったり逆に足してしまったりしそう。

 

③寝室紹介!アメニティがありがたい

船内に入ると目の前にはながーいエスカレーターがあります。これで客室階(6階)まで一直線です。さらに上の階(=高級なお部屋の民)にはエレベーターが案内されていました(はず)。

私のお部屋はいつも通りカプセルタイプです。『さんふらわあ さつま』ではプライベートベッドという名前になっております。一人で船旅をしている限り、これより上位の部屋に泊まることはないでしょうね。カップルやファミリーの皆様、経済を回してください。

 

カプセルタイプの部屋には以下の備品があります。

  • TV&リモコン(太平洋では電波が不安定)
  • ハンガー二つ(それなりに音がするので夜は取扱注意)
  • 小物置きとコンセント
  • フェイスタオル、歯ブラシ、イヤホン

アメニティ付きはありがたいですね。通常低価格帯のお部屋にはアメニティが用意されておらず、持参が基本だと思っていたのでうれしい想定外。

ベッドに関しては特にいうこともない普通のやつ。5cmくらいのマットレス、ふわふわタイプの枕、薄めの掛け布団、布団カバーの代わりにシーツ(掛け布団と体の間に敷くはず)。

目隠しは通常のカーテン。ただしっかり斜行してくれるので部屋が明るくてもカプセル内はほぼ真っ暗にできます。

 

④船内散策、そして気がつく人の少なさ

ベッドの確認を済ませ、荷物の整理を終えたので船内散策と行きます。が、びっくりするほど人がいない!!!写真をたくさん撮りたい身としては、ありがたいけど同時に侘しさも強く感じますね。

ここは8階のパブリックスペース。机の上には『20時30分以降の飲食及び会談はご遠慮ください』という立札があります。何枚か撮影する中で通り過ぎた人はなんとゼロ

一方こちらは6階のレストラン前、夕食の営業開始前ではありますが、それでも人影が見当たりません。

記念撮影コーナー。人がいないので一人旅でも安心できますね。いまさら気にしませんけどね。

極めつけは客室の空き状況一覧、全室余裕あり。/(^o^)\ナンテコッタイ

シャトルバスの利用者が10人未満だったことから、乗船者数も少ないだろうとは予想していましたが想像以上でした。混雑しているよりは多少空いている方が嬉しいとはいえ、これは切なさが勝りますね…

 

⑤甲板探索、うっすら被るは桜島灰

船内はこれくらいにして外に出てみましょう。

『さんふらわあ さつま』の船外展望デッキへは8階から行くことができます。太平洋に出るころには真っ暗になり、さらに航海中はめちゃ風が強くなるのが確実なので、外行くなら出航前ですね。

救命浮き輪の実績解除!絶対に船名が書かれているアイテムなので個人的に好きなんです。それにしてもこんな細くて硬そうな浮き輪が浮力を生み出すとはちょっと考えにくいですね。救命用具なのでもちろん浮くのでしょうが。

船首側にひっそりと(?)ロゴがあったのでパシャリと。甲板がやたら灰色掛かっているのは、桜島のせいですねたぶん。こういうのも夜になったらわからなくなります。海上には街灯の一つもなく真っ暗ですからね。

 

お船オタク大好き揚収作業

展望デッキでぼんやりしていると、搭乗口の揚収作業が始まりました。収容開始は出航予定時刻の約15分前からでしたが、その前にも係の人が安全確認をしたりバリケードを設置したりと忙しそうでした。収容中はホースの水をかけて灰や泥を落としていましたね。乗客がいなくなってから水を使うのは、車両が汚れないようにという配慮なんですかね。

船上のウインチに巻き取られ、緑色の搭乗口は完全に回収されました。先端は地上に固定のようですね。この場所はさんふらわあ専用なのでしょう(毎日運行されているのに他の船留められないよ、という話だ)

この日は何と収容開始5分前にトラックが乗り込んでいましたが、旅客なら普通に置いてきぼりになりそうですね。どちら様もお疲れ様です。

この後は係留ロープがすべて回収され、船が港内から出るまでをずっと眺めていました。自分以外にももの好きはいて、5人くらいが外に出ていました。乗船者数に対して物好き率高くない?正直一般客に見られながら仕事するの嫌だろうなぁ…とは思いつつ、揚収も船旅の醍醐味なので今後も見物させていただきます。スミマセン。

他には輸入したと思われる粉物を、クレーンで積み下ろしている船がいたような?※客商売ではない船を撮影してネットにあげるのは憚られるので画像はありません。

 

⑥船内でのお楽しみ!朝夕バイキングそして大浴場!

今回は夕朝二食付きのプランです。出航したら早めにレストランに行きましょう。食事券は乗船前にすべて受け取っています。『さんふらわあ さつま』ではバイキング形式と、定食形式の二通りがあります。後者なら客室内で食事をすることも可能です。

というわけでこれが夕食です、盛り付けのへたくそさは許してください。本来の価格だと高く感じるけど、美味しいか否かで言えば美味しい。そんな感じ。

志布志(鹿児島)→大阪ルートでは鹿児島の安くて美味しい料理に舌を懐柔されているので、余計にそう感じるのかもしれません。

 

食事のあとは小休憩を挟み、大浴場へと向かいます。フェリーの風呂は早めに済ませるのがセオリーです。しかし当日は乗客が少ないおかげか、21時頃でも快適なお風呂でした。30分くらいいたのにずっと独占できたのはありがたいけど心配だよ!

(ところで、フェリーのお風呂は最初だけきれいであとからどんどん汚れてくる、というのは真偽どっちなんでしょうかね?仮に航海中汚れっぱなしなら、2日の航海をする東九フェリー(東京→徳島→九州)とか大惨事になりませんかね…?)

 

ひとっ風呂浴びたらさっさと寝ましょう。個人的には深夜徘徊より早朝徘徊のほうが楽しいんですよね。翌日の入港時刻(8時前)からしても、早寝早起きに越したことはありません。

ただこの日は夜9時の時点で船が結構揺れており、寝室がキシキシ音をたてていました。自然な揺れというより、違和感のある細かい振動で正直寝にくい。スタビライザーを使うとこんな感じになるのかもしれません。比較できないので何とも言えませんが...

 

睡眠不足を感じつつも2日目は日の出前に起きて徘徊をして…

レストランで朝食を速攻済ませて…(営業時間がかなり短いのです)

身支度をしたり荷物を片したりベッドルームに忘れ物がないか確認したりすると間もなく着岸になります。到着が早朝の便はどうしてもバタバタしますね。

 

⑦下船直前のお楽しみ!まじまじ見ちゃうよ着岸作業

折角なので着岸作業も見ていきましょう。まず船が定位置にアプローチしていきます。

係留ロープを人の手で運んでいるようです。かなり太いロープですし、なかなか重そうですよね。ボラードに引っ掛けるのも人の手ですが、万が一のミスや揺れで急にテンションが張らないのか…という緊張はありそうです。

そして徒歩客が下りるために必須の搭乗口。あれリモコンがつながっていてラジコンカーみたいに動かせるんですね。いやケーブルでつながっているならラジオコントロールではないか。前後左右にすいすい動いてみていて面白かったです。

搭乗口の接続と同時に、車両用のスロープも展開されていきます。係留ロープはしっかり張られていますね。

最後まで作業を見ていたかったのですが、下船開始後は速やかに出ていく必要があるので船内に戻りました。

 

⑧到着後は速やかに移動!最寄り駅にはご注意を

大阪港でもシャトルバスがあり、さんふらわあ停泊場所の最寄り駅まで連れて行ってくれます。港内の歩行を良しとしないようなので逃すとどうなるんでしょうね…。なこのバスは5分くらいの短時間ということもあり、路線バスと同じつくりをしています。

シャトルバスを降りるとトレードセンターにつながるエレベーターが目の前にあります。

直通といえば直通なのですが、正直バス停から東京メトロ『トレードセンター前駅』まではそれなりに距離があります。移動には余裕を持ちましょう。

 

なお大阪側の発着港である大阪南港は名門大洋フェリーでも利用しております。名門大洋フェリーの最寄り駅はその名もずばりフェリーターミナル駅』。

フェリーはそのサイズ故に、同じ港でも乗下船の場所やターミナル・最寄り駅が異なる場合があります。ご注意を!

ama318.net

 

おわりに

これにて『さんふらわあ さつま』乗船記は終わりになります。

ちなみに御船印も購入しており紹介したかったのですが、どうも船内に置いてきた模様…忘れ物注意ですね。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

 

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