はじめに:コナンの里=鳥取県北栄町
こんにちは雨宮です。
皆様は『コナンの里』をご存じでしょうか?…そう!鳥取県北栄町ですね!
北栄町は名探偵コナンの作者:青山剛昌先生の出身地(厳密には大栄町)で、名探偵コナンを用いた町おこしをしています。
え、鳥取県北栄町をご存じでない?下に地図を置いておきますので確認お願いします。
辺鄙なところにある町ですが、コナン君(青山剛昌ふるさと館)のお陰で鳥取空港直結となっております。
あと北栄町はスイカとサツマイモが名産品です。
さて、この北栄町は『コナンの里』を名乗るだけあり街中がコナン君だらけです。コナン大橋というブロンズ像つきの橋があるし、市役所のデザインがコナン仕様になるし、図書館の看板にコナン君いるし、道路沿いに少年探偵団が立っているし…という徹底っぷり。
余りのコナン尽くしに目が奪われますが、雨宮の本業(?)は公共交通機関。というわけでこの記事では『コナンの里』の交通事情を見ていきましょう。
(北栄町の様子をまとめた記事はこちら。まさしくコナンの里です。)
由良駅:小さくて味わい深い駅
北栄町には二つの駅があります。一つは『由良駅(ゆら)』もう一つは『下北条駅(しもほうじょう)』です。名前の由来はどちらも過去の市町村合併にて消滅してしまった町ですね。そしてJR西日本:山陰本線の停車駅かつ無人駅です。
こちらは山陰本線車内から撮影した下北条駅で、見ての通り駅前には緑が広がっております。
一方こちらの写真は由良駅です。
え、由良の文字が見当たらない?柱のあたりをよく見て!!!!!
というのも、由良駅は2013年にコナン駅として生まれ変わっております。駅舎だけでもインパクトが大きいですが、他にも楽しいポイントが複数あったので紹介しますね。
1.駅の中も外も全部コナン!
由良駅は駅舎のみならず、駅前が徹底的にコナン化されております。外にあるトイレもその一つ。
男女マークがコナン君と蘭姉ちゃん、その横には怪盗キッドのシルエットがあしらわれております。
こちらはバス停とコインロッカーの案内板。小ネタの如くコナン君を足してきます。
遠くに見えるのは北栄町観光案内とブロンズ像ですね。看板の土台?がスイカなのは、北栄町の名物だからでしょう。コナン君よりは押しが弱いものの、スイカもちょくちょくPRしてきます。
そして駅の中も当然コナン!コインロッカーがラッピングされております。天井にもコナンのイラストがちりばめられておりました。
2.駅舎が想像以上にぼろい!
さて、コナンを名乗るこちらの駅ですが、装飾のきれいさに反して駅舎がかなりぼろいです。壁が傷んでいるのか、ブルーシートの上から気を打ち付けて固定しています。
調べると平成6年(1994年)にはすでにこの駅舎だったようで、海の近い(海岸まで2km位?)の立地となれば、劣化するのもうなずけます。
とはいえ町も駅舎を放置しているわけではなく、2024年上旬(訪問時)は改修工事中でした。おかげさまで無人駅にも関わらず常に人がいる状態です(休日除く)。窓口開けてくれよぉ!(工事のお兄さんに無茶ぶりダメ。ゼッタイ。)
3.プラットホームもやっぱりコナン!そして楽しいおまけつき
さて、駅というのは電車に乗るためのもの。そして電車に乗るには切符を購入しないといけませんね。(諸説あり)
というわけで二駅先の倉吉駅まで行ける切符を手に入れました。大人料金200円。
由良駅は無人駅ですが券売機が設置されております。新幹線の発券はできないものの、通常利用の範囲であれば困りません(みどりの券売機を使いたい場合、倉吉駅が最寄りとなります)。
では切符片手にホームへと向かいましょう!
分かっていたけどコナン推しすごいわね!待合室そのものがコナン仕様になっているわ!
更にホーム中心部にある駅看板はご覧の通り!無人駅とは思えないきれいな看板、コナン予算でもあるんじゃなかろうか。
そして駅の隅っこにひっそりとたたずむのは元来の駅看板。錆びた支柱が哀愁を誘います。今どきの地方路線は大体2両編成、例にもれず由良駅に来る山陰本線も2両編成。ホームの端には人も電車も行かないのです。
…が、この由良駅ではそれなりの人が隅っこまで来る様子。看板の左奥に何か不自然なものがありますね。
これは…
石だ!自然と調和しているホームから、拾い上げた石の列だ!よく見るとサイズが大→小と並べられている!
これは電車が停まらないのにわざわざ端まで来た物好きの仕業ですねえ。雨宮も物好きなので一つ足していきましょう。
というわけで、右端に青みのある石を追加しました。大きな石も探してみたのですが、写真のものより少しだけ大きな代物は見当たらず残念です。この記事を読んで由良駅の端っこに訪れた人も、そうでない人も是非石を置いていってください。
鉄道運行状況:活躍する車両たち
由良駅と下北条駅には、山陰本線の普通列車と、一日一往復の快速とっとりライナーが停車します。普通列車の頻度は大体1時間に1本で特急の類は全てスルー、乗りたかったら倉吉まで行きましょう。
この近辺で乗車できる車両は以下になります。
1.キハ121系
シンプルな塗装で際立つステンレスボディと、丸みのない構造がとてもメカメカしい。
内装はいたって普通の垂直クロスシート。これでいいんだよこれで。
2.キハ47系
かつての国鉄の顔、つまりは結構古い車両です。先ほどの車両と比較するととても丸くておっとりしているように見えますね。
由良駅付近では何度も見かけたのに、実際に乗る機会は一度もなし。残念無念。
3.コナン列車(キハ126系)
JRにしては珍しく?恒常的に走っているラッピング列車です。
倉吉駅ではコナン列車の時刻を掲示しておりました。『予定です』の文字がかなり目立ちますね。
『青&赤』は怪盗キッド&工藤新一推しの車両で、
『探偵車両』はメインキャラ勢揃いの黄&茶色の車両となっています。
町内を走る車両:バスにもコナン君
ここまで鉄道を取り上げてきましたが、市民の足となる公共交通機関は他にもあります。そう、バスですね。
バスというのは走る広告塔です。使わない手はありませんね。
はい、青山剛昌ふるさと館仕様のバスです。この町に来る人間は全員知っているでしょ!というツッコミを入れたくなりますが、バスですらコナン仕様になるなんて徹底していますね。
こちらのバスを運営しているのは『日ノ丸自動車株式会社』さまです。路線図を見る限り、後に説明する『日本交通株式会社』さまとは棲み分けをしているようです。
そして公式サイトからDLできる路線図が、めっちゃわかりやすいうえに他社(日本交通)情報も網羅していることに感動しました。ぜひとも中部を確認してみてください。
クリーム色と赤色で少々レトロ風味のこちらは『日本交通株式会社』さまが運営するバスです。大阪を中心に関西で高速バスやタクシーを展開しています。路線バスは鳥取とその他限られた地域のみの様です。
公共交通機関とは逸れますが、タクシーもコナン仕様です。素晴らしいですね。(写真は駅前にある由良タクシー様)
おわりに:コナンの里は交通機関もコナン仕様
というわけで今回はコナンの里:鳥取県北栄町の交通網の紹介でした!前回の観光記事でコナン関連は紹介しつくしたつもりだったのですが、こちらの記事も似たような感じになりましたね💦
由良駅の項目で紹介した石はいつ誰が置いたのか、とっても気になります。地元の学生さんかはたまた観光客か、ひょっとしたら駅員さんかもしれませんね。
ここまで読んでくださりありがとうございました!