あまみや乗り物大好き部

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鹿児島のローカル百貨店、山形屋が楽しすぎる件

鹿児島の天文館付近を歩いていると、突然大きな時計塔様に出くわす。

アーケードと合体しているそれは周囲の建物とは明らかに異なる造りをしており、ただならぬ存在感を放っている。この青い屋根の正体こそ鹿児島(と宮崎)に君臨するローカル百貨店、山形屋なのだ。

 

え、鹿児島なのに山形なの?と思ったあなた、私も同じことを思った。そして公式サイトの由来を見たところ、まさに山形県の『山形』が由来になっているそうだ。

山形屋の始祖・初代源衛門は江戸中期元文3年(1738年)に出羽国山形に生まれる。宝暦元年(1751年)当時山形の経済を支えていた紅花仲買と呉服太物行商を興し、大阪・京都へ立ち回り、八面六臂の大活躍をしていた。

源衛門が薩摩入りを決断したのは、薩摩藩主・島津重豪の商人誘致政策を機として薩摩入りをし、木屋町通り(のちの金生町)に店を構えた。

www.yamakataya.co.jp

なお読み方は『やまかたや』である。私は旅先でずっと『やまがたや』と呼んでいたので若干の恥ずかしさがある。漢字に弱くて申し訳ない…

あれ、この人前にも恥ずかしい読み間違えしてたよね?という島原旅行記はこちら。貝と具を見間違えるなんていくら何でも情けない…

mogu8.hatenablog.com

という自身の恥さらしはほどほどにして、山形屋の紹介に入ろう。

 

山形屋は鹿児島と宮崎に店舗を構える百貨店である。百貨店ということもあり、そこで売られる商品は高額、特に百貨店の顔となる一階部分には数々のブランドショップが鎮座している。以下は鹿児島市本店の店舗一覧である。

 

 www.yamakataya.co.jp

品物の価格に比例し、顧客の年齢層も高め。鹿児島中央駅前にザ・若者向けのショッピングモール『アミュプラザ』があるので、棲み分け状態になっている。観光情報ではアミュプラザが推されがちだけど、独自性があるのは山形屋じゃないかなぁ…(でもアミュプラザ鹿児島の屋上観覧車は古の百貨店感あって好き)

 

なお古い建物(増築が昭和47年)なので天井がとても低い、2mちょいしかないように思える。外見からでは7階建て+地下食品売り場&屋上公園付きには見えない。

 

また他の百貨店よろしく、積立式の友の会『七草会』が存在する。春と秋の2コースが存在するそうで、満期になるとボーナス付きで引き換えることができる。この満期の時期には北海道物産展が開催されるとのこと(未検証)

www.yamakataya.co.jpこの話を教えてくれたカフェの方は『鹿児島の人は北に対するあこがれが強い』とおっしゃっていたけど、たぶん日本人の大半は北海道物産展が好きです。『北海道』のもたらす購買欲は他の地域より強いと思われます。

 

さてこの山形屋、観光客にとってとてつもなくありがたい一面がある。それは…地元の名産品が大体買えてしまうことである!!!!!天文館アーケード街に君臨するだけあって、地下の食品売り場が手土産寄りなのだ。さつま揚げ、黒豚、鰹、焼酎、知覧茶、桜島大根の漬物…全部そろっている。流石は『ギフト食選館』というだけある。宅急便の受付もあるので、クール便で地元に送ることも可能だ。ただし店によっては現金しか使えないので注意されたし。

www.yamakataya.co.jpまた数は少ないものの、一般的な食品売り場と同様に野菜や肉も売られている。居酒屋メニューのきびなごの刺身や鳥刺しも手に入る。ただ残念ながらインスタントライスは見当たらなかった。探し方が悪いのか、百貨店に来る層には需要がないのか(それはそう)。

 

というわけで、勢い余って色々買ってみた。

きびなごの刺身と、パックサラダ、さつま揚げ(飛び魚、紫蘇筍)

きびなごには醤油の代わりに酢味噌が付いていた。刺身に酢味噌?と最初はモヤモヤしたが、この付属の酢味噌が甘さも酸味も控えめだったので美味しくいただくことができた。鹿児島といえば甘い醤油、きびなごだけ酢味噌で食べるようになった理由は気になるところ。

さつま揚げは具材がきちんと主張してくれている。紫蘇の香りに交じる筍の歯ごたえ、飛び魚の風味、どちらも確かに存在する。普段おでんに入っているものとは全くの別物だ。

 

炙った皮がとても香ばしくて美味しい鳥刺し

鳥刺しは特製たれと生姜が付いてきた。たれは相当濃かったのでごく少量だけ添えると、鳥の香ばしさを打ち消さずにいただけると思う。というかなくていい気もする。異なる部位がセットになっているので飽きがこない。

初めてみたウツボの刺身

ウツボの刺身については『九州近海』と書かれており、鹿児島名物かは審議がいるところ。ただ割引されていたのでとりあえず買ってみた。こちらはポン酢と紅葉おろしで頂く一品。仮にも刺身を3種類買ったのに、どれも醤油不要な偶然が面白い。

肝心なお味は…歯ごたえがすごい。かつて体験したことのないコリコリ感が口内を満たす。薄切りにされたそれは決して固いわけではなく、只口の中で小気味の良い音を立てる。生臭さは一切なく、ポン酢の酸味と唐辛子の辛みが箸を進める。

これだけ楽しんで税込み1400円程、安すぎる…そしてどれも美味しかった。外れが存在しないってすごい。

 

最後に山形屋名物を紹介してこの記事を終わりにしたい。

 

山形屋1号館7階には『山形屋食堂』というレストランがある。

百貨店の最上階にあるレストラン…お高いんでしょ?と言われそうだが、なんとそんなことはないのだ。

www.yamakataya.co.jpこの山形屋食堂の一番人気はなんと『焼きそば』、780円という価格ながらかなりのボリュームで、女性だと食べきるのが大変だとか。

何故この焼きそばが人気メニューなのかは知らないが、公式サイトも鹿児島テレビも地元の方も口をそろえて言うのだから間違いない。本来であれば実食すべきなのだろうけど、この日はランチの海鮮丼で腹10分目を超えていたので無理だった…。

↓鹿児島テレビの記事。うーん、食べに行けばよかったなあ… 

 www.kts-tv.co.jp

といったところで、鹿児島のすごい百貨店『山形屋』の紹介は以上になります。他にも鹿児島の伝統工芸品が展示されていたりと、鹿児島を知りたいなら行って得しかないお店です。

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

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