あまみや乗り物大好き部

電車、フェリー、バスetc...乗り物好きの一人旅ブログです。節約や地方移住にも興味津々。

長崎の魅力は地形にあり!坂の街を歩いてみよう

長崎市は市内のほとんどが坂と階段になっている。長崎電気軌道の走る大通りからは数々の小道が伸びており、階段や坂を経て小高い丘へと登っていく。それゆえ車が乗り入れできない民家も多く、かつては馬が荷物を運んでいたといか。

そんな坂の町長崎には平地にはないユニークさがある。歩くのがちょっと大変だけど、折角来たのだから小道も楽しもう。

 

 

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グラバー園を裏口から入ろう

グラバー園の最寄りは長崎電気軌道の大浦天主堂駅だけど、終点:石橋駅からも徒歩で行くことができる。違いとしては正面玄関から入るか、裏口から回ることになるかくらい。ただ裏口ルートを使うと、他の都市にはない面白いものを見ることができる。

どう見ても住宅街だけど、正解のルート。その証拠に案内看板がある。

 

長崎市は電停の通る道や国道は広くて、お店もいっぱいあるのだけど、一歩中に入った途端民家民家民家&民家になる。目印が無いと迷ってしまう上に、道も狭いのでさっさと移動してほしいのが本音だとは思う。(自宅の前で観光客がふらふらしてたら気になるもんね!)(そんなところで写真撮るなって?すみません)

 

あまりの狭さにびっくり。これなら馬で荷物を運ばせたというのもうなずける。また写真の中に一台のバイクがあるが、長崎ではバイクの交通量もかなり多い。家の前が激狭&坂が多いとなれば、車より自転車よりバイクが有利なのは自明である。今ならスマホ一つでgoogle mapがカーナビになるしね。(でもこの道幅で転倒させちゃったら悲惨では...と思わなくもない)

 

この後も細い道を通り抜けたり、階段を上ったりしていると大きな広場にたどり着く。

 

これぞグラバースカイロード、長崎市が誇るクソでか斜行エレベーターである。あとグラバー園の第二ゲート(裏口)への道でもある。

一方、大浦天主堂駅からグラバー園正門に行くと、途中に上り坂があり観光客向けの店が立ち並んでいる。どちらがお好みかは人によるけれど、自分は観光客向けのものに食指が全くわかないので石橋駅ルートを選んで正解だったと思う(帰りに通るけど)あと傾斜が結構きついよ~。

なお写真は1階なのに対し、グラバー園は5階。長崎の地形やばすぎる。空中都市なんかではなく、すべて地上階なのにこれである。

またエレベーター内では静かにしろという長崎市からの御達しが張り出されている。実際観光客よりも市民の方のご利用のほうが多く、騒いだり写真を大量に撮ったりしていい雰囲気ではない。実際同乗者もいたので写真はなし。

 

グラバー園の最寄りとなる5階から見下ろすとこんな感じ。横には階段が設けられているが、とてもじゃないけど利用する気にはなれず。長崎の高低差を思い知らされる。

が!更に!グラバー園へ向かうにはもう一つエレベーターに乗る必要がある。

 

それが、この街中にあること以外は普通のエレベーター。一般的にエレベーターは建物の中にあるので、違和感バリバリである。駅とかに設置されているだろ!と言われそうだが、タワー上の頭が存在感ありまくりなのだ。

 

というわけで、グラバー園に行くべくさらに高みを目指していきます…

 

そしてたどり着いたのがこちらです。

石橋電停をおりてから15分くらいしかたってないのに、めっちゃ高いところに来てしまった!科学の力ってすげー!

下を見れば階段を駆け上がる猫がいる。平地ではできない芸当である。

 

実際なかなか見晴らしの良いところで、近くにあった看板によると夜景の名所でもあるそうですね!あれ稲佐山展望台まで行く必要ないやつ?もしかしてない奴?

 

稲佐山展望台の夜景

稲佐山展望台に行くには長崎駅前~稲佐山公園のバスと稲佐山公園~山頂のスロープカーを乗り継ぐ必要がある。さらにスロープカーの代わりにロープウェイを使うルートだとお値段マシマシである。そのうえ展望台は平日だろうが混雑しているし、山の上なので冬はめちゃくちゃ寒い。最高の景色を見るには日没前に到着し、完全に暗くなるまで待つ必要がある。正直シンドイ...

世界に認められた夜景だとかなんとか言われているケド、諸々を天秤にかけるとさっきの場所で十分な気がするネ!

 

ただスロープカー自体は大変すばらしいもので、2020年稼働ということもありぴかぴか。全面ガラス張りかつ広々と作られているため、動く360展望台そのもの。磨き上げられたその本体は外から見ても良し、中から見ても良しなのである。

値段も大人片道300円往復500円と格安で、運行本数も15~20分毎に一本とそれなりに多い。定員40名の車両を二つつなげて運行されているので、スペースにゆとりもある。

逆に稲佐山ロープウェイは同程度の運航頻度で定員31名とやや少なめ。さらにお値段も大人片道730円往復1250円と高め。

スロープカーとは発着場所が異なるので、往路復路で利用する経路を変更するものよさそうだが、その場合は空いている時間帯にロープウェイを使うべきだろう(18時過ぎに下山で利用した時は満員で外を見ることができなかった。)

動く展望台から見える夕日。素晴らしいとしか言いようがない

www.inasayama.com

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グラバー園裏口

といった感じに、石橋電停から二つのエレベーターを経由してたどり着いたグラバー園裏口です。ここから正面玄関(出口)→大浦天主堂と向かうことができます。一般的には大浦天主堂電停を使うんでしょうが、裏口ルートもアリだと思いますね。

 

帰りは坂を下って行こう

グラバー園を裏口から入った場合、入り口は当然の如く正門側になります。つまりは坂の上ですね。

坂まみれバリアFullな長崎市だけど、こういう外部の人が来る観光施設は緩やかなスロープが設置されていたりする。ここまでくる時点で相当きついと思うけど、車で来るとかなんだろうか...

(地元の方曰く、たまにいる車椅子の方は修学旅行生だったりするそう。稲佐山展望台にもいらっしゃったけど、なかなか負担の多い旅行になっちゃいそうですね...)

グラバー園正門、車いすの方用の入り口は右奥に

 

写真でもわかるなかなかの急こう配

 

見るからにきつそうな坂道ですが、裏口入場の民にとっては下り坂。上り坂道下りエレベーターより絶対楽だと思うんですけどね。なので皆さん、グラバー園に行くときは石橋駅から向かいましょう。それにこの通りはお土産屋だらけです。手荷物的にも帰りに寄るのが正解でしょう。

 

グラバー園正門から下っていくと、ファンシーな建物が目に入ります。それが『祈りの丘絵本美術館』。

絵本を中心に扱っている小さな美術館で、一階が絵本・児童書専門の書店、上階は有料の展示場となっています。書店には書籍のほかに有名な絵本のグッズや海外のおもちゃもあったり。一人で過去に思いを馳せるのも良し、友達とかわいいグッズを見て盛り上がるもよし。

輸入品が多い故に値段はやや高めとなっていますが、レアものも多いのでぜひ。多言語版の腹ペコあおむしの絵本とかハンカチとかありますよ...

書店だけでも大満足、見るだけのつもりが買ってしまうこと間違いなし

douwakan.co.jp

 

ついでに傾斜約13度の急な坂を見学しよう

長崎市にはこれでもかと言わんばかりに坂が存在している。その中でも特に急なものの一つがグラバー園の近くにある。せっかくなので覗いていこう(登りはしない)。

グラバー園からも近い特に急な坂のひとつ。特に名前はないようだ

青丸が該当の坂、狭すぎるので一方通行

 

modal.x0.com

こちらのサイトによると約13.4度らしい(10位:グラバー園第二ゲート前の坂がこれに該当)。

かなり細い道なのに車の通った後があるの怖すぎる...まあ横に駐車場あるし、この町では普通なのかもしれないけど...

実際歩いてみるとすぐに嫌気がさす。ちょっとだけ登り始めたところで車が来たのでそそくさと退散していった。

 

 

地形が変われば街も変わる、坂の街を体感しよう

いかがだったでしょうか?

実のところそれなりに歩いていますし(この日はなんだかんだで12000歩くらいになった)、科学の力(エレベーター)を使っても坂と階段はそこに存在し続けます。

ただ長崎市を知るには歩く必要があると思うんです。なんせ車の通れない道だらけなもんで...公共交通機関だけでは限界があるのは事実でしょう。例えば上から見る猫は警戒心0ですし本当にかわいいですよ?

 

それにしっかり歩いておなかをすかせれば、長崎グルメをより一層楽しむことができます。

『中華料理江戸びし』のちゃんぽん、800円で激うま

長崎といえばちゃんぽんや皿うどんが有名ですが、他にも海産物が美味しいという評判もあります。たくさん食べるには沢山動く必要があるのは間違いないですよね?長崎電気軌道に乗って、長崎バスに翻弄されて、坂道や階段でくたびれて、美味しい長崎名物で心と体を満たしましょう!!!

 

ここまで見てくださりありがとうございました。